産後のつらい「腰痛」に鍼灸治療を

産後の腰痛

腰痛になる原因とは?

★産後に腰痛がつらい理由として、3つが考えられます。

開いている骨盤とからだのバランスが悪いこと
同じ姿勢をとりつづけてしまうこと
赤ちゃんを抱く、抱き上げるときの姿勢が悪いこと

ホルモンによって骨盤が開き、からだとのバランスを悪くする

女性のからだは、妊娠後期になるとリラキシンというホルモンが特に多く分泌されます。このリラキシンには骨盤を開く働きがあります。
出産後もまだ骨盤は開いたままなので、からだのバランスが悪くなっています。
腰痛は、そのからだを支える負荷と、妊娠中期から増えた体重の負荷がかかることで腰に痛みを感じてしまいます。
ただ骨盤は、恥骨離開(ちこつりかい)などの症状がないかぎり、産後徐々に戻ります。

同じ姿勢をとることで悪くする

母親と赤ちゃん
添い寝や、おっぱいをあげるとき、赤ちゃんを抱っこするときなど、つい利き腕や慣れているほうで行ってしまうために、からだの左右のバランスがくずれ、「右の腰が痛い」というようにどちらかに負荷がかかってしまうものです。ひどくなると肩こりや首の痛みにもつながり、長期化・慢性化してしまいます。

赤ちゃんを抱く、抱き上げるときの姿勢が悪いことで悪くする

足を伸ばしたままかがまず、ひざを曲げずに持ち上げると腰に大きな負荷がかかります。赤ちゃんは約3000gで産まれます。1日30gづつ体重は増え、6ヶ月で約5000〜8000gになり、1歳ごろまでに10kgになります。抱っこを毎日行うことは重労働です。急性腰痛から始まり、慢性化することもあります。

不確かな情報に要注意
出産後に聞く悩みのベストスリーに入る「腰痛」。最近は30代、40代で出産される方も多く、以前よりも腰痛で悩まれる方が増えてきています。
そんなとき、骨盤矯正をかかげている整体院や、インターネットでは「骨盤引き締め体操」や「開いた骨盤は、産後すぐにケアしないと戻らない」など、専門家からすると「なぜ?」という記事がたくさんあります。
すぐになんとかしたい、というお母さんの悩みにつけこんだ情報がおうこうしています。

慢性化を予防するためのケアについて
産後の腰痛
女性の骨盤は、出産のためにホルモンの働きによって開くようにできています。出産後は、開いた骨盤が徐々に元に戻ります。
その間は、コルセットやベルトなどで腰まわりの補強をしましょう。
しかし、妊娠期に増えてしまった体重は、出産を終えたからといって元に戻ることはありません。赤ちゃんは3000gで3kgです。
それ以上に、妊娠期は体重の増加があります。それはしかたありません。それを気にして妊娠期にダイエットをすることは赤ちゃんの発育の妨げになります。

ずっとコルセットやベルトをつけていると腰まわりの筋肉は弱っていきます。
腰痛がひどいとき、または、腰痛になりそうなときは、鍼灸治療やインディバで筋肉の緊張を緩めてあげましょう。
そして、無理のない範囲でこまめに動くようにして、同じ姿勢をとりつづけないようにしましょう。
また、体力が戻ってきたら、ストレッチや体操など軽い運動をして血流をよくし、余裕がでてきたら腹筋や背筋を鍛える運動を始めましょう。
わかっていてもその時間と余裕がとれないのが現状です。私自信も、そして妻も同じように日々の育児におわれています。小学校に上がる頃には子供もコミュニケーションがとれるようになり育児も楽になるそうです。

子育てに終わりはないかもしれません。ゆっくりお風呂に入ること、ゆっくり食事をとること、しっかりと睡眠をとること、どれも満足にできないかもしれません。
このように大変な産後の生活では、腰痛になるのもあたりまえだともいえます。
しかし、それでも休養は必要です。自分へのご褒美だと思い、確実に筋肉を緩めることができる鍼灸やインディバを試してみてください。
そして、腰痛が慢性化する前に解消することをお勧めします。

腰痛に対する鍼灸治療については、以下の文献を参考しています。
・井上基浩:図解 鍼灸療法技術ガイドⅡ 105ー116

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