鍼灸治療について
鍼灸治療は自己治癒力と自己免疫力を高める
鍼灸治療は経験療法です。
原始人は、ケガをしたり、痛みを感じたときは、本能的にその部位に手を当て、もんだり、押したり、葉っぱを貼ったりしたかもしれません。
火を利用するようになると、温めることで患部の疼痛を軽減させるようになりました。これがお灸治療の始まりです。
石器時代の人は、細く鋭い石器で皮膚を切り、膿を出し、疾病の治療を行っていました。これが鍼治療の始まりです。
このように鍼灸治療は、体に対してある一定の刺激を与えることで、自己治癒力や自己免疫力を高める治療方法です。
あえて鍼や灸で組織を傷つけ、そこに体本来がもっている治ろうとする仕組みを利用して、治療後は以前の体より更に健康で丈夫な体になるというメカニズムです。まだまだ、科学的には立証できていないこともあります。
慢性的な症状を解消するためには、それと同等の刺激量が必要なことがあります。
そのため、刺激を数回に分けて徐々に体を健康で丈夫にしていくことになります。
自己治癒力、自己免疫力には個人差があります。また、刺激に対しての抵抗力も個人差があります。
当院は、二人三脚での治療を目指しています。
どんな些細なことでも遠慮せずに教えて下さい。
以下の文献を参考にしました。
・濱田淳、徳竹忠司、和田恒彦・宮本俊和:中高齢者の鍼灸療法 30−50
・後藤修司:はりきゅう理論 72-93
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